最新回の朝ドラ「あんぱん」ウラの見所~東海林(津田健次郎)はエラいのかポンコツなのか?ともあれ“ツダケン”の魅力的な演技に惚れ惚れ
第14週「幸福よ、どこにいる」#67
【朝ドラのツボ!】
高知新報が夕刊発行の申請をし、のぶ(今田美桜)は編集長を任された東海林(津田健次郎)と先輩記者の岩清水(倉悠貴)と共に夕刊の担当となる。
一方、嵩(北村匠海)は健太郎(高橋文哉)と一緒に進駐軍から廃品回収した雑貨を売って生活をしていた。ある日、ガラクタの中にあったアメリカの雑誌を手にした嵩は、久しぶりに心が躍る。
【こちらもどうぞ】「あんぱん」竹野内豊らが退場→津田健次郎と倉悠貴が新たに補充。イケメン好きにも優しい朝ドラに感謝したい
【本日のツボ】
ツダケン東海林、エラいの? えらくないの? 問題
※※以下、ネタバレあります※※
のぶの闇市取材の記事、てっきり掲載されたところが見られるのでは、と期待していたのですが、残念ながらそのようなシーンはありませんでした。
記者になって初めての記念すべき記事ですから、本人はもとより、朝田家御一行様も大騒ぎし、嵩あたりなど、その記事を読んで、「のぶちゃん、頑張ってるんだね」としみじみし、「僕もがんばらなきゃ」とテンション低めに奮起するなんてところ、見たかったですね。
東海林と岩清水によると、とてもいい記事だったそうなので、なおさら。
「高知新報」のお偉いさん、社員を集めて何を言うのかと思いきや、「このたび、我が『高知新報』では夕刊発行の申請をする」ですって。「夕刊を発行する」という決定事項ではなく、「申請する」ですからね。何を勿体つけて言ってるのかって感じです。
おまけにそのことを社員に告げるお偉いさん2人、どこかで見たと思ったら、のぶの面接の時のお方です。だとすると、そちら側になぜ東海林がいないのか、とギモンに思っていたら、「夕刊の編集長は…東海林、東海林お前に任せる」と、言われていました。
「とにかく、東海林、東海林、準備を進めちょけ。人員は3名。お前が決めてえい」と言われ、「はい」と。
疑問はあるが、魅力的過ぎるツダケン
あれれ。東海林ってさほど偉くないのかも。そういえば、昨日あたりも、「遊軍記者」など言ってましたっけ。のぶに「東海林編集長」と言われ、「ええ響きや~。もういっぺん言うてくれ」と無邪気に喜んでもいました。ポンコツ臭プンプン。
だとすれば、どうして面接官としてあの場に居たのか不思議でなりません。
などという疑問が沸々と沸きますが、東海林演じるツダケンの演技が魅力的過ぎて、つい見惚れてしまいます。のぶの告白に涙するシーンも印象的でした。表情が豊かで見ていて飽きません。
「おちょやん」以来、朝ドラ2度目の登板、岩清水役の倉悠貴の相棒ぶりも良き、です。イケメン2人を従え、のぶがブルゾンちえみ(古っ!)に見えるのは私だけでしょうか。
(桧山珠美/TVコラムニスト)