進まない日米関税交渉が自動車業界を直撃…日本企業への影響もジワリ

公開日: 更新日:

 6月15日にカナダで開催されたG7サミットで、日米トップによる関税交渉で一致したのは「協議を継続」だけだった。なかでも自動車関税で依然日米の隔たりは大きく、トランプ大統領が主張する25%の追加関税の負担は、まだしばらく日本企業に続くことになった。

 6月18日に財務省が発表した5月の貿易統計によると、輸出は8兆1350億円、輸入は8兆7726億円と6376億円のマイナスで2カ月連続での貿易赤字となった。米国への輸出額は1兆5140億円と対前年比11.1%のマイナスで2カ月連続の減少。とくに自動車は関税引き上げによる輸出への影響は大きく、対前年比で24.7%と大幅なマイナスとなった。

 米国向け自動車輸出は4月に前年比4.8%と4カ月ぶりの減少で、さらに5月は同24.7%と減少幅が拡大している。自動車業界への影響は徐々に広がり、関税引き上げへの対策でメーカーの取引価格の値下げが見られてきた。

トランプ関税による企業収益への影響──輸出数量減少よりも輸出価格引き下げの方が悪化幅は大きい」とするリポートを発表した(6月18日)ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査部長が述べる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  1. 6

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  2. 7

    投手大谷の「オープナー起用」は逆効果…ド軍ブルペンの負担は軽減どころか増す一方

  3. 8

    "花田家と再婚"は幸せになれる? 元テレ東・福田典子アナに花田優一との熱愛報道も…恋多き一族の因縁

  4. 9

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  5. 10

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”