落合博満さんがマスコミに隠した“裏の顔”…現役時代は三冠王3度の実績とオーラが審判をも惑わした
元巨人コーチの秦真司氏による「間近に見た名将の真実」(2021年=第32回)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで多くの球界OB、関係者による回顧録、交遊録を連載してきた。
当事者として接してきたからこそ見える、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となりが記されており、当時の空気や関係性がありありと浮かび上がってくる。本連載では、そうした一編を過去の連載の中からピックアップ。あらためて掲載する。
今回は元中日監督・落合博満氏について語られた、巨人の一、二、三軍バッテリーコーチを歴任した秦真司氏による「間近に見た名将の真実」(2021年=第32回)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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法大の先輩でもある中日・高代延博野手総合チーフコーチから「来年のコーチはもう決まっているから、再来年に捕手コーチをお願いできないか?」と声が掛かった。2003年12月のことで、05年シーズンの内々の打診だという。
こういったオファーは普通、前年の9月以降が多い。就任したばかりの落合博満監督は、12月の段階で再来年のことを考えているのかと驚いた。04年6月になると、落合監督に呼ばれ、ナイター前の横浜スタジアムの監督室で正式なオファーを受けた。