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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

すい臓がん治療「MRリニアック」の画期的な成果…北村総一朗さんは治療後2年で転移なし

公開日: 更新日:

 俳優の北村総一朗さん(89)が、すい臓がんの闘病生活についてブログに投稿したことが話題です。「(7日に受けた)ペットCTの結果を携えQST病院にてMRIの検査を受けた。どうやら癌は多少大きくなっている。だが幸いなことに、未だ転移は見られない」と投稿。今後は経過をみながら専門医の意見も聞いて治療法を考えるようです。

 北村さんは2013年にステージ4の前立腺がんが判明。摘出手術で復帰されましたが、23年5月にすい臓に8ミリの腫瘍が見つかり、放射線治療のひとつ重粒子線治療を受けたそうです。

 すい臓がんの罹患数は4万5000人ほど。15万人近い大腸がんや約13万人の肺がんと比べると少ないですが、死亡数が増えていて、肺がん、大腸がんに次ぐ3位。罹患数が2倍を超える胃がんを抜いています。要注意の難治がんです。

 重粒子線治療は、病変の広がりなどから手術ができない、もしくは手術を希望しない場合、保険適用になります。照射は3週間、12回。北村さんが診断を受けたときの腫瘍は8ミリでステージ1。一般的には手術を検討しますが、手術をしにくい場所で重粒子線が選ばれたのかもしれません。

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