著者のコラム一覧
スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。早大政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、10冊超の著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を早期退職。主な著書に「中森明菜の音楽1982-1991」「〈きゅんメロ〉の法則」「サブカルサラリーマンになろう」「大人のブルーハーツ」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた最新刊「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」(日刊現代/講談社)が絶賛発売中。最新刊「日本ポップス史 1966-2023: あの音楽家の何がすごかったのか」が発売中。ラジオDJとしても活躍。

多くの「ニセフォルニア」を生んだ西海岸ブームの導火線に

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1975年の洋楽③イーグルス

 前々回取り上げたクイーン、前回のカーペンターズに比べたら、1975年段階での日本における人気や売り上げは、それほどではなかった。しかし、この年あたりから、日本でも支持され始めるのが、イーグルスである。

 アメリカではこの年、シングル「呪われた夜」が大ヒットしているのだが、日本における人気を決定付けるのは、翌年末発売の大ヒットアルバム「ホテル・カリフォルニア」を待たなければいけない。

 さて、日本の「ニューミュージック」に影響を与えた洋楽バンドはと聞かれれば、私なら、イーグルス、そしてクイーン、ボストンだと答える。

 例えば、70年代後半、バンド化・ロック化していくオフコースのサウンドには、この3つのバンドの影響、すべてが詰まっているように感じるのだが。それはともかくとして。

 先の洋楽3バンドの中でも、イーグルスは、ファッションから思想面まで含む、いわゆる「西海岸ブーム」の中で捉えられた分、影響は、より広く深かったように思うのだ。

 西海岸ブーム──そう、76年創刊する雑誌「POPEYE」(平凡出版、現マガジンハウス)が火をつけた、ウエストコーストだ、サーフィンだ、サンタモニカだ、UCLAだ……という、あのブームの中核をなす音楽として捉えられたのである。

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