「エステルの手紙教室」セシル・ピヴォ著 田中裕子訳

公開日: 更新日:

「エステルの手紙教室」セシル・ピヴォ著 田中裕子訳

 フランスのリールで書店を経営しているエステルは亡くなった父を偲んで、「手紙の書き方講座」を開くことにした。

 参加者の文章力を上げることが目的だったのに、新聞の募集広告に応募してきた人たちにとって、講座は「救命浮き輪」だった。

 パリ在住の精神科医から奇妙な問い合わせがきた。産後うつに苦しみ、夫と娘を置いて家を出たいと望む女性とその夫を参加させてほしいというのだ。

 エステル自身も父を亡くして落ち込んでいたが、ほかの参加者も、孤独な老婦人、進路に悩む青年、仕事にやりがいを感じられないビジネスマンと、悩める人ばかり……。

 手紙のやりとりを通じて物語が展開するユニークな小説。

(講談社 2420円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  4. 4

    高市政権が抱える統一教会“爆弾”の破壊力 文春入手の3200ページ内部文書には自民議員ズラリ

  5. 5

    前橋市長選で予想外バトルに…小川晶前市長を山本一太群馬県知事がブログでネチネチ陰湿攻撃のナゼ

  1. 6

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網

  2. 7

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  3. 8

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  4. 9

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 10

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」