11試合23点の“極貧打” 石川&梶谷不在ベイに勝ち目なし
それにしても、打てない。
DeNAは6日の中日戦、ローテの谷間で先発した伏兵の小熊にわずか1安打。プロ初完封を献上した。11試合を消化して23得点は12球団ワーストの極貧打線。ラミレス監督も「選手もコーチもベストを尽くした中でよい投球をされた」と、渋い表情だった。
仕方ない部分もある。何しろ、ラミレス監督が掲げた『1番石川、2番梶谷』の攻撃的野球の両輪が揃って故障で二軍調整中。でも裏を返せば、DeNAにこの2人がいなければ、上位争いなどどだい不可能ということだろう。
キャンプ中に左脇腹を痛めた梶谷はいまだ試合出場のメドが立っていない。ただ、昨年11月に右肘のクリーニング手術を受けた石川のほうは、少しずつエンジンがかかってきたようだ。
この日、ヤクルトとの二軍戦(戸田)に1番・二塁でスタメン出場。試合前、二宮二軍監督が「体は動けているし、故障の影響はないと思う。あとは実戦感覚」と話していたように、安打を放ち、三盗を決めるなど、前日の試合で右足に死球を受けた影響も感じさせなかった。二宮監督は「順調にいけば、10日間ほどで一軍に上がるかもしれない」と話しており、4月半ばにも一軍に昇格する可能性もある。
貧打に泣くDeNAにとっては朗報といえるが、チームは4カード連続負け越しが決定。石川が帰ってくるまで踏ん張らないことには……。