一昨年覇者の渡邉彩香が首位発進 師匠が語る“葛城攻略法”
【ヤマハレディース】
静岡県全域の桜の開花はもう間近だが、この時季の天候は不安定だ。初日は好天に恵まれ、渡邉彩香と申ジエが4アンダーで首位に並んだ。
今大会は毎年1日や2日は決まって天候が崩れる。今年も、2日目、3日目は雨予報。そこに名物の強い風が吹けばパーセーブも厳しくなる。渡邉の師匠で開催コースをよく知る石井明義プロがいう。
「葛城は砲台グリーンが多いものの、大きなアンジュレーションや変な癖はない。ピンポジションにもよるが、飛距離が出るプロ、またはユーティリティーがうまいプロなら60台のスコアは出せる。ただし、風が吹くと表情が一変。例えば、ガードバンカーに入れるとピンまで20~30ヤードというケースが多い。毎年現地で見ていますが、韓国選手は距離のあるバンカーショットがうまい。風がある日はフェアウエーキープが絶対条件。ガードバンカーも避けるのが賢明です」
石井プロにテレビ中継観戦で注目すべきホールを聞いた。
「打ち下ろしの16番(425ヤード・パー4)です。ここは距離が欲しいホールですが、逆風か左から風が吹く日が多い。風がなければ飛ばし屋がフェアウエーに置けば、第2打は8番アイアンぐらいで打てますが、右の斜面に止まったらボギーを覚悟しなければなりません」(石井プロ)