首位快走の荒木優奈は故郷“ゴルフ王国”の先輩に続くか 武器はナショナルチームで鍛えられた屈強メンタルとパット精度

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【JLPGA新人戦加賀電子カップ】第2日

 ここまで来たら優勝を逃すわけにはいかない。

 今年のプロテスト合格者25人(山口すず夏は米女子ツアー最終予選会に出場)が参加し、3日間54ホール・ストロークプレーで行われる今大会。4アンダートップタイから発進の荒木優奈(19)が7バーディーの猛攻をみせ、通算11アンダーで2位に3打差の単独トップに立った。まずは「最終日最終組で回りたい」という希望はかなった。

 圧巻は実測206ヤードの17番パー3。グリーン左に大きな池が口を広げるホールで、同日のピン位置は手前33ヤード・左4ヤード。ティーイングエリアに立てば、池の縁にピンが立っているように見える。池を避けて右に大きく逃げる選手が多い中、果敢に攻めた荒木のボールはピンそばに着弾。奥2.5メートルにつけて、出場25人中、この日唯一のバーディーを奪った。

 今季の年間女王竹田麗央や今大会歴代優勝者の上田桃子、2000年から6年連続賞金女王の不動裕理を輩出したゴルフ王国熊本出身。アマ時代は22年の日本ジュニアゴルフ選手権に優勝。23年はオーストラリアン・マスター・オブ・アマチュアで18年の安田祐香以来となる日本人2人目の頂点に立った。同年のトヨタジュニアゴルフW杯で個人、団体戦の2冠を取り、22、23年は日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームに在籍。今年は「女子アマ世界一決定戦」といわれるオーガスタナショナル女子アマに2年連続出場を果たしたエリートだ。

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