五輪強行開催で自粛解除の感染拡大 人は不公平と損に弱い

公開日: 更新日:

 原田氏は東京五輪のために来日する外国人の行動も危惧する。

「心理学的にも、海外メディア関係者はもちろん、選手たちですら行動規制は難しいと考えています。彼らが街へ繰り出したニュースなどが出回れば、国民の強烈な『言い訳』になってしまう。開催そのものが人流増加のリスクをはらんでいるのです」(原田氏)

 今月16日までのデータをもとに東京大学の仲田泰祐准教授らが発表したシミュレーションによると、大会開催中に人流が6%増えた場合、10月の第2週の東京は1日当たり1601人の新規感染者が出るそうだ。これは五輪を中止した場合と比べ、約2倍近い数字である。しかも試算には感染力が強いとされるインド株の影響は含まれていないことから、さらなる感染拡大も予測される。

 この日は組織委員会がコロナ対策のための「専門家ラウンドテーブル」の会合を開き、五輪開催により国民の人流が活発になることが懸念された。

 社会の分断を招いている「平和の祭典」は、日本にどれだけの不幸をもたらすのだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    打線強化急務の巨人が今オフ、トレード獲得に舌なめずりする日本ハム2選手の名前

  2. 2

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 3

    日テレが“打倒 VIVANT”へ総力をかけて挑むドラマ「俺たちの箱根駅伝」の勝算

  4. 4

    経済閣僚から相次ぐ「高市総理はリフレじゃない!」の無責任…にじむのは露骨な米国への配慮

  5. 5

    何ら新味なかった高市改造人事で期待できるとすれば、勢いづいた藤田維新の“大暴れ”くらいか?

  1. 6

    歌番組を見ながら紅白を考えた…来春メンバーが2人になる純烈が気になる

  2. 7

    維新から入閣の中司宏新大臣に案の定「裏金疑惑」…高市内閣は支持率20ポイント暴落もある

  3. 8

    川島道行さんは闘病19年 脳腫瘍グレード2で5年生存率は7割

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    WEST.“史上最悪の空中分解”で前途暗雲…10年前のSMAP解散時を超える衝撃