ソフトバンク小久保監督を語るにあたって外せないエピソード…入団1年目で球団ルールを変えたんです

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 ケガに対する意識も非常に強かった。僕の息子も野球をやっていて、剥離骨折をしたことを小久保に言うと、「田尻さん、剥離骨折は骨折じゃないから。痛みを我慢すればプレーできますから」といったあんばい(笑)。さすがに首を痛めた時は休養となりましたが……。

 これはおそらく、先輩で後に監督も務めた秋山幸二さんの影響も大きいでしょう。西武時代は「レギュラーが休むなんてありえない」という雰囲気があったらしく、秋山さんが腰痛でトレーナー室にいたら、石毛宏典さんが入ってきて、ぼそっとひと言、「休まないよな?」と言われたとか。そんな話を小久保も秋山さんから聞いていたのでしょう。

 自分に厳しい小久保でしたが、他人にも厳しい。チームのためには平気で悪役になれるタイプです。全力疾走しなかった若手を試合後、ベンチ裏に呼んで、「おまえ、なんで全力で走らなかったんだ?」と説教する姿を見たこともあります。小久保としても言いたくはなかったのでしょうけど、チームのために誰かが言わなくてはいけない。その役目を買って出た。


 僕は86年に南海(現ソフトバンク)に入団。現役引退後は打撃投手や広報、マネジャーなどをし、昨年までホークスのお世話になっていました。この連載ではソフトバンクからダイエー、そして南海とさまざまなホークスの選手たちの話をしていこうと思っています。次回は指導者としての小久保監督の素顔についてお話しします。

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