久間元防衛相のNPOも…なくならない被災地狙う悪徳団体
久間元防衛相(写真)が代表を務めるNPO法人「東日本大震災原子力災害等被災者支援協会」元職員の進藤一聡(42)、福島県のイベント運営会社「益八」役員の根本重子(52)ら4人が詐欺容疑で逮捕された。
このNPOは12年2~6月の間に十数社の賠償請求を代行し、東電から1億数千万円を受け取ったが、いずれもウソの請求だった疑いが持たれてている。
「逮捕容疑は『益八』が受け取った1200万円分です。福島県内で営業実態がないにもかかわらず、<放射能漏れの影響で企画した行事のキャンセルが相次いだ>と虚偽の申告書を東電に提出していました。根本は、11年12月、<NPOの会合で(詐欺に)誘われた>と供述。この場に久間さんが同席していたと話しているそうです。久間さんは<1年前に辞任届を出した>と言っていますが、警察は必要に応じ、任意聴取も検討しています」(捜査事情通)
■使途不明金3億円にのぼるNPOも
NPOは、仮設住宅提供などの震災復興を目的に11年8月に設立されたが、「当時、永田町の一部議員の間で<なぜ長崎県出身の久間さんが福島で事業に関わるのか>といぶかしむ声が出ていました。11~12年の収入はなく、活動実態は不明です」(事情通)。