石破内閣15大臣「GW外遊」に血税9億円超! 物価高で野党が異例の「反対」も前例踏襲でイケイケの無神経
物価高対策をめぐって各方面から突き上げられている石破首相が27日、ベトナム入りした。30日帰国の日程でフィリピンも訪問し、首脳会談などをこなす。前後して中野国交相、城内経済安保相、江藤農相、武藤経産相も海外へ飛んだ。ゴールデンウイークを利用した閣僚の外遊が本格化。費用対効果は見込めるのか。
首相や大臣のGW外遊は恒例行事だが、今年はスンナリとはいかなかった。国会開会中の閣僚の海外出張は、官房副長官が衆参両院の議院運営委員会の理事会で事前報告するのが慣例。25日の協議で衆参の対応は割れた。衆院では全員了承されたものの、参院では立憲民主党が岩屋外相の一部日程のほか、鈴木法相と阿部文科相の出張に反対。「3年超も続く物価高騰に国民の多くが苦しむ中、誰も彼もが渡航するのはどうなのか。不急な外遊は控えるべきだ」(立憲中堅議員)というのが理由だ。
石破首相と14閣僚のGW外遊のスケジュールなどは【別表】の通り。
外相なのに問題視された岩屋氏の 用務は、バチカンで26日(現地時間)に執り行われたローマ教皇の葬儀参列、米ニューヨークで開かれるNPT(核拡散防止条約)第3回準備委員会出席、横浜で8月開催予定のTICAD9(アフリカ開発会議)を見据えたセネガル訪問で外相との会談。中東の地域大国サウジアラビア、G7メンバーのフランスでも外相会談がセットされている。外遊は国会の了承がマストではないため、岩屋氏は予定通り出国した。