マー君メジャー復帰正式決定 シーズン終了まで2試合先発
今季前半戦で全米の野球ファンの注目を集めたルーキー右腕がメジャーのマウンドに戻ってくる。右肘靱帯の部分断裂で故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・田中将大(25)の復帰が正式に決まった。
ジラルディ監督は16日(日本時間17日)、敵地でのレイズ戦を前に会見し、田中が21日(同22日)のブルージェイズ戦(ニューヨーク)に登板すると発表。指揮官によれば、当日は6回、70~75球をめどに投げるという。
4敗目を喫した7月8日のインディアンス戦以来75日ぶりの登板に田中は「登板がしっかり決まって良かった」と笑顔。
「マウンドで、しっかり自分のパフォーマンス出せるか。それを確認することが一番です。その中でチームを勝利に導けるような投球ができればと思う」と終始、明るい表情で話した。
田中は15日に球団施設があるフロリダ州タンパでマイナーの紅白戦に登板。格下相手とはいえ、5回、65球を投げ、6安打無失点4奪三振。スプリットも駆使し、直球の最速148キロをマークするなど順調な回復ぶりをアピールした。一夜明けたこの日は、患部に異常がなかったことから、メジャー復帰にゴーサインが出された。すでにジラルディ監督は田中にはレギュラーシーズン終了までに2試合登板させると明かしている。復帰後は中5日で27日のレッドソックス戦(ボストン)が今季の最終登板になるとみられる。
復帰登板の相手であるブルージェイズのチーム本塁打168本はリーグ2位。10年の本塁打王(54本)で主砲のバティスタらを擁する強力打線を相手に、来季の完全復活につながる投球が要求される。