高梨沙羅が女子ジャンプW杯8勝目 最多記録53勝に王手
4度目の総合優勝を目指す女王が調子を上げてきた。
5日のノルディックスキーW杯女子ジャンプのオーストリア・ヒンツェンバッハ大会(HS94メートル)で、高梨沙羅(20)が89メートル、92メートルの合計254.8点で3連勝、今季8勝目をマーク。通算52勝とし、グレゴア・シュリーレンツァウアー(27=オーストリア)の持つ53勝の歴代最多勝利記録にあと「1」に迫った。
会場の気温は6度まで上がり、雪が解けて助走に苦戦したが「ジャンプ台に最後の最後で対応できた」と2回目に飛距離を伸ばせたことに満足そうな表情で話した。
次戦は15日からの韓国・平昌での2連戦。来年の五輪開催地で記録更新に挑む。
高梨は「(53勝目を)迎えられるような準備をしないといけないと思うからこそ、集中して(練習)内容を重視していきたい」と気を引き締めた。