オープン戦14回無失点 好調のヤクルト石川に不吉なデータ
5年ぶり8度目の開幕投手に内定しているヤクルトのベテラン左腕・石川雅規(37)が、17日のオリックス戦でも7回無失点。三塁を踏ませず、7三振を奪った。オープン戦はこれで、3試合計14イニングを投げて失点ゼロ、と好調を維持している。
「シーズンを通してこういう投球が数多くできるようにしていきたい。いい状態でシーズンに入りたいですね」とは、試合後の本人。問題はそのシーズン本番だが、ここ最近の石川にはイヤなデータがある。
直近5年間の成績を見ると、オープン戦で防御率1点台を記録した12年と13年、いずれもシーズンで2ケタ勝利に届いていないのだ。12年は開幕戦で九回1死まで無安打ピッチングという快投で白星を手にしながら、そこから3連続KO。最終的に8勝11敗に終わり、連続2ケタ勝利は4年連続で途切れた。翌13年もオープン戦2勝無敗、防御率1.20でシーズンに突入したものの、この年も6勝9敗と苦しんだ。
5年ぶりの開幕投手は、33歳で務めた松岡弘の記録を大きく更新する球団史上最年長。大役を託した真中監督はこの日の試合後、「素晴らしい内容、素晴らしいピッチング」と目を細めたが、続けて「ちょっと怖いくらいにいい内容だね」。確かに、この時期の石川の好調は少し怖い。