大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

公開日: 更新日:

「残留」の一報を受けた瞬間、獲得に乗り出していた巨人の「敗退」が決まった。

 巨人の提示した条件は、阪神の5年総額20億円規模のそれを大きく上回り、「巨人有利」との見方が大半だった。実際、28日に野球解説者の高木豊氏が自身のユーチューブチャンネルで「大山クラスって大体(巨人と)接触してると思う。そうなって(決断が)伸びているということは、移籍するな。(確率は)70%」と予想したばかりだ。

 膠着状態だったこともあってか、阿部監督はもちろん、山口オーナーも「お声かけした選手に関しては是非来ていただきたい」と異例のラブコール。選手では坂本が「大山君はいい子なので来てほしい」と言い、ポジションが重なる岡本和まで「同じ右バッターとして一緒に2人で高め合いたい。競い合いたい」とチーム総出で呼びかけていた。関係者の落胆の色は濃くて当然だが、「むしろ良かったと思いますよ」と巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。

「大山は今季、打率.259、14本塁打、68打点。得点圏打率(.354)が高いとはいえ、20億円以上も払って補強するべき選手なのか、疑問に思っていました。この金額なら、かつての小笠原や丸のように、MVP級の実績を引っ提げて来るくらいでないと割に合わない。自ら出馬した阿部監督は悔しいでしょうけど、OBとしてはこれで良かったと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした