スウェーデンに正々堂々の金星 カー娘は決勝T進出に前進
案の定ではある。
今大会に個人資格で出場しているロシア選手にドーピング疑惑がかけられている一件。ロシアの複数メディアによれば、検査で陽性反応が出たのは、13日のカーリング混合ダブルスで銅メダルを獲得した、男子のアレクサンドル・クルシェルニツキーとされている。
ロシアは、国ぐるみのドーピングを理由に選手団としての参加が認められていないのは周知の通り。世界中の厳しい視線が注がれる中でなお、禁止薬物を摂取していたというのも驚きだが、それがカーリング選手というのもまたビックリだ。
検出された「メルドニウム」は持久力向上、疲労回復促進に効果があるとされ、ロシアのドーピングの“定番”。テニスのシャラポワもこれで出場停止処分を食らった。
カーリングは「氷上のチェス」と言われる頭脳戦。初のメダル獲得に向け、日本代表は男女とも奮闘中だ。19日は女子(世界ランク6位)がこの日2試合目の格上スウェーデン(同5位)戦に逆転勝ち。決勝トーナメント進出に大きく前進した。
カーリングが実は、ドーピングが必要なほど体力を消耗するとすれば、健気に正々堂々と戦う日本の「カー娘」の活躍には、いよいよ拍手を送りたくなる。