過剰期待で酷使の恐れも…羽生結弦に2大会連続金の“反動”

公開日: 更新日:

 まさに王者の滑りだった。男子フィギュアスケート羽生結弦(23)が、ショートプログラム(SP)、フリー(FS)合わせて317.85点で優勝し、同種目では66年ぶりの連覇を達成。世界中の注目を集める中、圧巻の演技を見せ、節目となる冬季五輪1000個目の金メダルを手にした。

 一夜明けた18日、銀メダルの宇野昌磨(20)とともに会見した羽生は現役続行を明言し、「取るもの(金メダル)は取った。モチベーションは全て4回転アクセル(4回転半ジャンプ)だけ。習得を目指したい」と世界で誰も決めてない大技の成功に意欲を見せた。

 男子フィギュアの「絶対王者」としての地位を揺るぎないものにし、今後は世界のトップスケーターから追われる立場になる。平昌閉幕後、当面は昨年11月のGPシリーズNHK杯で負った「右足関節外側靱帯損傷」の治療を優先し、連覇のかかる3月の世界選手権(イタリア)は欠場する見込み。大技のお披露目は早くても、来季以降になるとみられるが、羽生の今後は極めて視界不良だ。痛めた右足首は決して楽観視できないからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性