金本監督太鼓判 5人目MVPルーキー島田は“桐生に勝った男”
阪神の金本監督は22日に終了したキャンプ第5クールのMVPに、「鍛えたら面白い」とドラフト4位ルーキー島田海吏(22=上武大)を挙げた。
175センチと小柄ながら50メートル5秒7の俊足外野手。中学3年時に出場した陸上のジュニア五輪100メートルで、昨年9月に日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀に勝った異色の経歴を持つ。武器の足だけではない。21日の練習試合では2ランを放った。
金本監督はキャンプで、クールごとにMVPを発表するのが恒例になっている。
第1は中谷、第2は大山、第3は才木、第4は糸原。第1クール発表の際、指揮官は「大山か藤浪か迷ったけど中谷ですね」と言っていた。正式なMVPではないから迷う必要などないはずだが、若手のヤル気を引き出そうと、それだけ必死なのだろう。
阪神のキャンプは次の第6クールで終了する。島田は「評価はありがたい。開幕一軍に食い込めるように」と話したが、乱発されるMVPに挙げられた若手は、キャンプの話題づくりにとどまらず、生き残れるか。