「王法・仏法の破滅―応仁の乱」石ノ森章太郎著

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 ややこしい応仁の乱の概略を苦もなく理解するのにお薦めなのは、漫画界の巨匠が長大な日本の歴史を描いた学習漫画シリーズの一冊である本書。

 本書では、将軍家の継嗣問題をさかのぼること6年、いったんは収束した畠山家の内紛が、義政の家督介入でこじれ、1460年に戦が勃発したところから始まる。反旗を翻した畠山義就と幕府軍との戦は3年続いた。以降も、山城守護を巡る畠山政長と義就との確執は、山名宗全や細川勝元が表舞台から消えた後も、通奏低音のように大乱の終盤までもつれる。

 そうした畠山家の内紛の経緯や、飢饉や長引く争いに嫌気がさした民衆による土一揆などのサイドストーリーも交え、ポイントを押さえたマンガならではの描写と構成で、歴史の理解に一役買ってくれる。(中央公論新社 524円+税)

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