「子育て経営学」宮本恵理子著
2011年にNPO法人クロスフィールズを創業した小沼大地は、長女が生まれたときは事業を軌道に乗せるため育児休暇が取れなかった。
長男の誕生のときは絶対に育休を取ることを決意し、そのために、3年以内に組織を安定させようと考えた。
経営陣には半年前から育休を取ることを伝えて、権限委譲を進めたが、100%委譲ではなく、委譲が難しい部分は引き続き担当した。
メールで案件に対応したり、ミーティングにリモートで参加したりして、1カ月間一度も出社しなかったが、これが正解だった。権限委譲の何たるかを学べたし、父親として見える世界が広がった。
10人の若いリーダーが語る子育て論。
(日経BPマーケティング 1500円+税)