「夫婦という病」岡田尊司著

公開日: 更新日:

 夫婦の3組に1組が離婚する現代。相手との絆が生涯続いて欲しいと願う人も、その絆を束縛と感じ、そこから脱したいと願う人も、どちらもが夫婦という関係に苦しんでいる。本書は、そうした人々のカウンセリングを行ってきた精神科医が、さまざまな夫婦を紹介しながら、その処方箋を説くケーススタディー集。

 子育ての悩みを夫と分かち合いたい妻と、仕事でストレスを抱え帰宅後に聞かされる妻の話が自分を責めているように感じて声を荒らげてしまう夫。理想の結婚相手だと思った夫が、実は自分が最優先でなければ不機嫌になり、その顔色をうかがう生活に疲れた妻など。

 21組の夫婦の仲がぎくしゃくした経緯とその原因を解き明かしながら、こじれた関係の修復法を考える。(河出書房新社 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!