「5分後に意外な結末 ベスト・セレクション」桃戸ハル編・著

公開日: 更新日:

 結末のどんでん返しが読みどころのショートショート22編を集めた傑作選。

 女子大生の知香が登校の準備中、カバンから「おまえの罪を忘れるな」と書かれたノートの切れ端が出てきた。昨夜、誰かが入れたようだが、酒を飲むと記憶がなくなる知香は案の定、前夜のことが思い出せない。ミステリー好きの知香は、犯人を必ず突き止めると心に誓い、二日酔いで痛む頭で大学に向かう。

 昼休み、昨夜、一緒に居酒屋に行った裕一を呼び出し紙片を見せるが、心当たりがないという。唯一の手掛かりであるその紙片を眺めているうちに、知香はあることに気づき、取り出した鉛筆で紙をこするとうっすらと白い文字が浮かんできた。(「赤くなったリトマス紙」)

(講談社 610円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁