やしきたかじん遺言本 異例の大風呂敷「初版25万部」の勝算

公開日: 更新日:

「いくら大物歌手とはいえ、ノンフィクションのジャンルは大手出版でも初版5000部から7000部がせいぜい。25万部は異例中の異例です」(出版関係者)

 もちろん、これだけ大風呂敷を広げたのは、たかじんのネームバリューだけではなく、「永遠の0」「海賊とよばれた男」などベストセラーを連発している百田氏が書き手であったからこそ。今なら「百田」とつけば絵本だって売れるほどの勢いがある。

「しかも、仕掛け人が幻冬舎の見城社長です。本がぜんぜん売れない時代ですが、どこかの地域限定でもバカ売れすると、それが全国に飛び火したりする。ローカルネットで視聴地域の限定されるテレビと違い、そこは書籍の強みといえます。本の流通も関西圏を手厚くしているし、かなり戦略的。すでに重版がかかっていますし、目標はミリオンセラーでしょう」(出版関係者=前出)

 東京と大阪で人気に天と地ほどの差があったたかじん。東京への対抗心を隠そうとはしなかっただけに、大阪発で100万部も売れたら、あの世で「ムハハ」とワイングラスを傾けているに違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終