著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

インフルエンザワクチン接種で認知症のリスクが低下する⁉

公開日: 更新日:

 近年、帯状疱疹ワクチンインフルエンザワクチンの接種が、アルツハイマー型認知症(以下、アルツハイマー病)の予防に効果的である可能性が指摘されています。

 ワクチンがアルツハイマー病のリスクを低下させる理由として、ウイルス感染を防ぐことで脳神経の保護作用が得られる可能性、ワクチンが免疫機能を調整し、脳内における老廃物の除去を促す可能性などが挙げられます。

 一方、ワクチンに含まれる抗原(ウイルス由来成分)の量と認知症の関連性については、質の高い研究が限られていました。

 そのような中、インフルエンザウイルスワクチンの抗原量と、アルツハイマー病の関連性を検討した研究論文が、神経学の専門誌に2026年4月28日付で掲載されました。

 米国で行われたこの研究では、認知機能に障害がない65歳以上の高齢者15万3007人が対象となりました。研究参加者は、高用量のインフルエンザワクチンを接種した群(高用量群)と、標準用量の同ウイルスワクチンを接種した群(標準用量群)に分類され、ワクチン接種から最大で3年間におけるアルツハイマー病の発症リスクが比較されています。

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