角川映画、ジブリ、ブルース・リーまで…「さよなら丸の内TOEI」の凄まじいミックス感

公開日: 更新日:

東映が強く打ち出しているのは映画会社としての柔軟性と多様性

 他に巨匠・内田吐夢監督のミステリー「飢餓海峡」(65年)や今村昌平監督のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作「楢山節考」(83年)、国会でも論議を呼んだ衝撃作「バトル・ロワイアル」(2000年)など東映映画史を語る上で外せない作品はもちろんだが、配給を手掛けたブルース・リー主演の「ドラゴンへの道」(72年)や、石井輝男監督のカルト的ミステリー「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」(69年)もラインアップされているのが面白い。

 一方で元東映社長の岡田茂が推し進めて60~70年代に量産した、暴力とエロティシズムに彩られた“不良性感度”の映画はほとんど上映されない。今回のイベントで東映が強く打ち出しているのは、配給作品も含めて時代の波に反応してきた、映画会社としての柔軟性と多様性。男臭い娯楽映画のイメージが強い東映とは一味違う、バラエティーに富んだ作品に関わって来た会社の側面が、このイベント全体を見渡せばわかるはずだ。

(金澤誠/映画ライター)

  ◇  ◇  ◇

 映画といえば普通は長編。そうでなかったら短編。だが、今、「中編映画」が注目されているという。関連記事【もっと読む】「カメ止め」に続く、いま観るべきは「中編映画」だ…では、新たに定着しつつある「中編映画」なるものについて伝えている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”