たった一言で…「離婚するorしない」の分岐点。妻たちが明かす“決定打”になった言葉
「これ以上は無理…」女性たちが離婚を決意した言葉3選
言葉は人の心を映す鏡。夫の心無い一言で、離婚を決意する妻も少なくない一方で、“子供の一言”で離婚を思いとどまったケースも。
彼女たちの心に刺さったのは、どんな一言だったのでしょう。
(コクハク編集部では離婚にまつわるエピソードをご紹介してきました。そのなかから『決定打になった一言』に関するものをピックアップしてお届けします。)
今の生活を投げ出すのは、とても勇気がいりますよね。でもその勇気を与えるのは、皮肉にもこれまで愛した夫かもしれません。
女性たちが覚悟を決めた一言を、さっそく見ていきましょう。
1.専業主婦を望んだくせに
「夫は私に専業主婦になることを求めたので、生きがいだった仕事をやめ、やむなく退職することに。
そうした生活が2年経ったころ、夫がボソッと『なんにもしないで家にいられていいな』って言ってきたんです。その瞬間、我慢してた思いが爆発。このまま一生家にいて、しかもそんな風に言われるくらいなら離婚するって決めました」(39歳・IT)
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夫のために我慢していた中で言われた一言が、離婚を決意させたようです。生きがいの仕事を我慢してきたからこそ、言われたくない言葉ですよね。
2. 妻の体より実家のルール?
「正月は1週間義両親の家で生活するのがルール。私もそのつもりでしたが、妊娠してつわりがかなりきつかったため、夫に『今年は行けない』と伝えたんです。
そしたら『嫁いだからにはうちのやり方に従ってもらわないと』と言われてビックリ。納得いかないルールのようなものが他にも山ほどあったので、こんな一生は無理だと思いました」(43歳・会社員)
妊娠中の妻への気遣いなく、実家のルールに従わせようとするなんて! きっとそのまま結婚していても「実家ではこうだから」と、ルールに縛られることになっていたでしょう。
3. 浮気したのは私のせい?「だから浮気したんだよ」
「結婚9年目を迎えたときに夫が浮気。その段階での離婚も考えたのですが、なんとか思いとどまり、どうにか結婚生活を続けていました。
ただ、あるとき夫とのケンカ中に。『おまえがこんなんだから浮気したんだよ』と言われて、私もさすがに我慢の限界になりました」(40歳・医療事務)
自身の浮気を妻のせいにした上に、懲りずに浮気をしていたわけですから、女性が我慢できなくなるのは当然ですよね。
夫婦だけの問題じゃない! 離婚を思いとどまった子供の一言
子供のある一言で「夫婦だけで離婚を決めるべきじゃない」と考え直した女性たち。いったい子供になんと言われたのでしょうか?
1. どっちもいないと楽しくない
喧嘩ばかりしていた夫と離婚の話が出ました。なので、子供に『パパとママが違う家に住むことになったらどっちと住む?』って聞いたんです。
そしたら『選べない』と返ってきました。『パパもママもどっちもいないと楽しくないもん』と。
留守がちな夫に懐いてないと思っていたので『どっちもいないと楽しくない』と言われておどろきました」(43歳・子供9歳)
子供にとって父親も母親も唯一無二の存在ですから、「選べ」と言われても難しいのでしょう。
2.親の都合で転校はいや
「離婚がほぼ決定した段階で子供にそのことを伝えたんです。私と一緒に引っ越す段取りを整えて、転校することも伝えました。
そこで言われたのは『巻き込まないで』でしたね。加えて『俺はここに残る』と言われました。
親の都合で仲のいい友達と離れ離れになるのは嫌だったそうです」(44歳・子供14歳)
子供には子供の世界があるもの。そこを考えずにいたため、「自分勝手だった」と反省して考えを改めたそうです。
3. 諦める前に…
「娘にパパと別れようと思ってるって話したら、『それしか方法はないの?』って言われました。『ママはできること全部したの?』って。ハッとしました。
そうだよな、やるだけやってみてからだよなって思いました」(39歳・子供11歳)
娘さんが失敗したとき、よく「こっちは試してみた?」と声をかけていたそう。「諦める前にすべてやってみる」という教えは、娘さんにしっかり引き継がれているみたいですね。
4.俺たちにも意見がある
「夫と大喧嘩して『離婚する!』って話でまとまったとき、息子たちに『こっちの気持ちはどうなるの?』と言われました。
その言葉で2人とも冷静になり、とりあえずは仲直り。その後、息子たちから『俺たちにも意見があることは、今後も忘れないでほしい』と念押しされました」(42歳・子供15歳/12歳)
離婚はつい大人だけで話を進めてしまいがち。ですが、子供にも考えがあります。それを尊重しましょう。
たかが一言、されど一言。その言葉が人生を変える
彼女たちは、第三者から「旦那さんも、思わず言っちゃっただけでしょ?」「我慢できたんじゃない?」などと言われることもあったのだとか…。しかし、我慢していた妻にとって元夫のその一言は、なによりも傷つく一言だったはず。
DVや借金苦など、子供のためにも「離婚したほうがいい」と思うケースもあるでしょう。しかし、子供も1人の人間です。「こうしたい」という思いがあるはずですから、結論を出す前に子供の意見にも耳を傾けましょう。
(2022年11月、2024年7月の初出を元に再構成)
(恋バナ調査隊/ライター女子部)