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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

認知症の患者さんからのセクハラにどのように対応するか

公開日: 更新日:

中国人の技能実習生の女性にセクハラ行為があり、彼女がとても怖がっているんです」

 ある日、日頃から関わりのあるデイサービス事業所から、そこに通う89歳の男性患者さんについて相談の電話がありました。

 この男性は軽度の認知症が見られ始めている方で、高血圧糖尿病といった慢性疾患を抱えながらも、大きな病気はなく、日中の活動量を増やす目的で週に2回ほどデイサービスを利用されていました。

 認知症では、薬の飲み忘れなど日常生活での物忘れが目立ってきます。また、進行すると、本人の性格が変わったり、ささいな言葉や刺激に対して怒りっぽくなる「易怒性」が出てくることがあります。対人関係でトラブルを引き起こしたり、コミュニケーションがうまくいかなくなることも少なくありません。

 こうした変化は、病気や加齢によるものだと家族や周囲も理解し、見守りながらサポートすることで対処できます。しかし、それでも多くの人が頭を抱える問題として相談が多いのが「セクハラ行為」なのです。

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