岡本和真が33発でシーズン完走!「予想以上」のメジャー1年目を支えた7つの“特殊能力”
今では体重管理は徹底しているものの、基本的には「自分、何でもいっぱい食べられます。好きなものはあるけど、こだわりはないので」と言ったことがある。カナダや米国での慣れない食事面が苦にならなかったのも、成功の一因だろう。
高い適応力は食事面だけではない。かつてはNPBとMLBでプレーし、ブ軍で分析面を担当する加藤豪将野球運営部補佐は「リコール能力。一度対戦した選手は一生忘れない。いろんな選手とプレーしたが、岡本選手ほど覚えている選手はいない」と、メディアの取材に「高い記憶力」を絶賛したが、米データサイト「ベースボール・サバント」によると、今季途中、投球を少しでも長く見るため、バッターボックスの前から約53センチだった位置を約70センチにまで下げていた。一方でインパクトの位置は約71センチから約79センチとポイントを前に置いた。たとえシーズン中でも変化を恐れない「対応力」がウリでもある。
「メンタル」も強い。
「巨人の元4番」という看板を背負って海を渡った。前出の小坂監督は「岡本はプレッシャーがあった方が伸びますよ。甲子園デビューとなった14年の3年時のセンバツでは、周囲からホームランが期待されていた。私があえて『大きいのを打て!』とハッパをかけたら『打ちます!』と初戦の三重戦の第1打席で、いきなりバックスクリーンに打ち込みましたから」と話している。
技術的には「右手」がミソだという。
智弁学園時代は「センター中心に飛ばせ」という指導。高校通算73本塁打は逆方向への当たりも多かったが、「パワーは全然なかった。どちらかというと、テクニックで打球を飛ばすタイプ。具体的には右手の押し込みが強い」とは、小坂監督だ。
「粘り強さ」も見逃せない。前出の巨人関係者は「オフのたびに巨人では一度も実現していなかったポスティング移籍を球団に直訴し続けた。20年オフに巨人の生え抜きで初めて菅野智之の移籍が認められたが、この時は実現しなかった。25年オフにポスティング移籍という重い扉を開くことができたのは4番としての実績はもちろん、毎年交渉し続けた粘り強さの勝利でしょう」と言うのだ。
ベースには頑健な肉体と鋼のメンタルがあり、変化を恐れない柔軟性と高い記憶力も──。メジャー2年目の来季はさらなる飛躍が期待できそうだ。


















