「サーベル警視庁」今野敏著

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 日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を破り、国内が沸いていた明治38年、不忍池で帝国大学のドイツ文学講師の死体が発見された。通報したのは富山の薬売りだったが、奇妙なことに事情聴取後、こつ然と姿を消す。その日の夜、今度は陸軍大佐が殺された。大学講師と同じく一突きで刺殺されている。溝口派一刀流免許皆伝の岩井巡査は、その傷口から凶器は西洋の剣レイピアだと見抜く。なぜか内務省が捜査を妨害しようとするが、元新選組三番隊組長の斎藤一や探偵の西小路も加わって、真相に迫る。

 夏目漱石や小泉八雲などの文学者も絡んだ、明治政府の権力闘争の闇を切り裂く警察小説。(角川春樹事務所 1600円+税)

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