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「ITSUKI 死神と呼ばれた女」中島丈博著

 古本屋の嫁、埴生斎は、養父母、弟を亡くし、姑に死神呼ばわりされていた。店番をしていたとき、万引に気づいて男を追いかけたが逃げられてしまう。その万引男、志田が後日、おずおずと落としたバッグを取りに来た。あのとき、志田をつかまえようとした斎に股間をつかまれたのだが、そのことを思い出すと切なくなる。年上の女が憧れなので、自分とラブしてほしいと頼む。斎は驚いたものの、自分がまだ現役の女だったと思いだす。夫や姑との軋轢に疲れて、ある日、斎は衝動的に志田とホテルへ行き、それを契機に、娘を置いて家を出ることを決意する。

 ベテラン脚本家がエネルギッシュなバツイチ女たちの恋愛を描く。(文藝春秋 1600円+税)

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