「スパイたちの遺産」ジョン・ル・カレ著、加賀山卓朗訳

公開日: 更新日:

 フランスの片田舎で引退生活を送っていた元スパイのピーター・ギラムは、英国情報部に呼び出された。

 受付で身につけているすべての金属をはずしてトレーに入れ、探知機で体を検査されて最上階へ。法務課長のバニーに、冷戦のさなかにピーターが関わった〈ウィンドフォール〉作戦で、仲間のアレックスとエリザベスが東ドイツ側に射殺されたことについて尋問される。アレックスの息子とエリザベスの娘が、2人が射殺された責任は英国情報部にあると、訴訟をもくろんでいるという。シュタージはモスクワ・センターからピーターらの氏名を手に入れた。そしてモスクワ・センターは英国情報部から探り出したのだ。

「寒い国から帰ってきたスパイ」の続編。

(早川書房 2000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか