「仏像ぐるりのひとびと」麻宮ゆり子著

公開日: 更新日:

 雪嶋は、浪人時代に交通事故に遭い、2浪の末に京都の大学に進学。幼いころから仏像が好きだった雪嶋は、学生課の掲示板で見つけた仏像修復のアルバイトに応募する。修復師の門真は、初日から傷みの激しい鎌倉時代の木仏に樹脂を注入する作業を雪嶋に任せる。木仏は20体もあり、雪嶋は次第に作業に飽きてくるが、この仏像に祈りを捧げてきた当時の人々に思いを馳せることで何とか乗り切る。

 ある日、個人から新たな仏像の依頼が舞い込んだ。損傷が激しいその仏像について調べ始めた雪嶋は、情報を求めて大学の「のんびり仏像めぐり研究会」なるサークルに足を運ぶ。

 仏像を介した人々との出会いによって再生、成長する雪嶋を描く長編。 (光文社 740円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  3. 3

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  4. 4

    嵐活動終了で松本潤との「結婚待望論」再燃も…キッパリ否定の井上真央が送る“幸せシングルライフ”と結婚観

  5. 5

    6月7日に「笑点が重大発表」座布団運び山田隆夫は本当に勇退するのか? 「くん」が「さん」に変わった哀愁

  1. 6

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  2. 7

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  3. 8

    「中傷動画」疑惑で高市首相またブチ切れ答弁連発し逃げ切り画策も…露呈した重大な“落とし穴”

  4. 9

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  5. 10

    「笑点」新メンバー春風亭一之輔に“新司会就任”密約説…注目は木久扇、好楽、小遊三の進退