なべやかん明大替え玉受験事件

公開日: 更新日:

<1991年5月>

 受験シーズンになると思い出される明大替え玉受験。91年5月1日、なべおさみは記者会見の場に立たされていた。4月に行われた受験票と学生証の写真の照合で、商学部2部の2人の新入学生の顔写真がまったく違うことが発覚。本人以外の学生が受験する「替え玉受験」による不正入学の手口だった。明大は同17日になべおさみの2浪中の長男(当時20)を含む2人の合格を取り消して替え玉受験した学生らを刑事告訴した。

 会見場に現れたなべによれば、前年末、新宿コマ劇場に明大OBでなべの先輩という触れ込みの初対面の紳士が現れ、話が弾んだ。そのうち長男の話になり、浪人中と言うと、「推薦枠があるから明治に入れるよ」と言われ、名刺を渡したという。そして、年明けになってこの紳士から連絡が入り、「推薦だから、どこの学部にするかはこちらに任せて欲しい。全学部の願書と受験料を用意して欲しい」といわれ、受験書類と受験料合計18万円を渡した。

 しばらくして明大第2商学部の合格通知が届いた。スポーツ選手などと同様の「特別推薦だ」と思い、「わが世の春かという思いで赤飯まで炊いて祝った」という。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”