潔く右胸の全摘を決断…モデル講師の桐嶋カオリさん乳がん手術を振り返る

公開日: 更新日:

桐嶋カオリさん(モデル講師/53歳)=乳がん

「まさか自分が?」と思いました。がんの家系でもないし、胸も大きくないし(笑)。勝手なイメージですけれど「自分は乳がんとは関係ない」と思っていました。

 右胸に何かゴロゴロしたものがあるな、と思い始めたのは2022年4月でした。パチンコ玉ほどの大きさでした。でも乳がんとは思わず、以前生検(組織を採って細胞を調べる検査)を受けたときに先生が付けた“目印”かと思いました。

 じつは2013年に乳がんの疑いで右胸の生検を受けたことがありました。結果は「異常なし」でしたが、そのとき“ここを生検しました”という目印に何かを入れたと聞いていたのです。初めは「それかな」と思いましたが、気になって乳がん経験者の友人に相談すると、「調べた方がいい」と病院を紹介されて、生検を受けると「おそらく乳がん」と告げられました。

 紹介された大きな病院で、CT、生検、レントゲン検査をした結果、「トリプルネガティブの乳がん」と判明しました。事前にネットで乳がんのことをいろいろ調べていた中で、「これだけはなりたくない」と思っていたものでした。

 トリプルネガティブの乳がんはホルモン療法や分子標的薬は効果がなく、抗がん剤中心の治療法しかありません。しかも進行が速く再発のリスクも高いやっかいながん。「がん=死」のイメージもありましたし、ネットで調べれば調べるほど悪い方へ考えてしまって、食事も喉を通らなくなりました。がんがどんな状態なのか、転移があるのかないのか、ステージがいくつなのかもわからないこの時期が一番つらくて、一気に10キロ痩せました。

 この時点での結果はステージ1で、「今のところリンパに転移なし」とのことで治療が始まりました。選択肢として、抗がん剤を先にやるか、手術を先にやるかの2択でした。先生からは「抗がん剤の効果を確認できる」という理由で、抗がん剤を先にすることを勧められましたが、私は「早く体からがんを遠ざけたい」と思ったので、先に手術をすることを希望しました。また、私の場合は部分切除を選ぶこともできたのですが、潔く全摘出をお願いしました。

 手術は全身麻酔で3時間半ぐらい。手術中の生検でリンパへの転移が見つかり、右乳房とともにリンパ節も切除しました。つまりステージ2だったのです。

 麻酔から覚めると、体の右側だけが足まで全部パンパンにむくんでいました。このまま元に戻らないのじゃないかと心配しましたが、翌日にはキレイに引いて、順調に回復していきました。リンパ節を取ったことで腕が上がりにくくなったのを改善するための体操を教わったり、院内を散歩したり、積極的に体を動かしながら1週間が過ぎて無事に退院となりました。

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