ライトパブリシティ 杉山恒太郎社長(1)「ピッカピカの~一年生♪」を手掛けた伝説のクリエーター
「ピッカピカの~一年生♪」
このフレーズを聞いて思わず口ずさむ人も少なくないだろう。小学1年生になる子どもたちが夢や意気込みを話す雑誌「小学一年生」のCMは、1970年代後半から90年代にかけて春の風物詩として親しまれた。
この名物シリーズを手掛けたのが、日本初の広告デザイン会社である株式会社ライトパブリシティの代表取締役社長・杉山恒太郎さん(77)。「セブン-イレブン、いい気分」やサントリーローヤル「ランボオ」のつくり手としても知られる世界的なクリエーターだ。「小学一年生」は子どもたちの無垢な様子がほほ笑ましかった。では、1948年生まれの杉山さんはどのような子どもだったのだろうか。
「小さい頃は近所の子どもを率いるガキ大将でした。東京・目黒区の自宅の近くに駒沢野球場があったんですが、その一帯はかつて名門ゴルフ場の東京ゴルフ倶楽部だった。当時はまだ遺構が点在していて、原っぱで野球をしたり、池に手づくりのイカダを浮かべたりして遊んでいました」
一方では絵が好きで絵画教室にも通っていた。描き始めると飲食を忘れるほどの没入型で、「その時だけはおとなしいから、母親には『絵を描いている時のおまえが一番好きだ』って言われていました」と笑う。父親は企業に勤めるビジネスマンだったが、音楽に関わる親族が多く音楽も身近だった。だから早熟だったのだろう。


















