著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

嫉妬を前向きなエネルギーにするには? “心の余裕”が大切

公開日: 更新日:

「嫉妬」は、ときにエネルギーとなって自分の力を引き出してくれます。半面、嫉妬にさいなまれることでストレスを抱え、物事がうまくいかなくなることもあります。

 パデュー大学のディニーンらは、就職活動における嫉妬をテーマに興味深い研究(2017年)を行っています。この実験では、嫉妬を感じたことで、「自分を良く見せるために、履歴書に嘘の経験や、大げさな嘘の点数を書くケース」と、「もっとたくさんの会社に一生懸命応募して、実力で合格をつかもうとするケース」、双方どちらに振れるかを2つの調査から分析しています。

 まず、インターネットを通じて、現在仕事を探している失業中の大人335人を対象にアンケートを行い、彼らが「どれくらい周りに嫉妬しているか」「就職活動を始めてから何カ月経っているか」などを尋ねました。その際、実際に履歴書の中で嘘や誇張表現をしたことがあるかも確認しました。

 結果、就職活動を始めたばかりの人は、周りに嫉妬しても嘘をつくことはないことが分かりました。一方、就職活動が何カ月も長引いて焦りを感じている人は、それに耐えかねて、履歴書に嘘を書いて自分を良く見せようとする傾向が強くなることも判明したといいます。また、「求人がたくさんあって、仕事が見つかりやすいはずだ」と感じているときほど、その後、就職活動が長引いたときに嫉妬がズルにつながりやすくなることも分かったそうです。余裕がなくなると、その反発でズルをする傾向があるというわけです。

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