著者のコラム一覧
永井紗耶子

1977年、神奈川県出身。慶応義塾大学文学部卒。新聞記者、フリーライターを経て、2010年「絡繰り心中」で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。21年、「商う狼-江戸商人 杉本茂十郎-」で第40回新田次郎文学賞を受賞。23年、「木挽町のあだ討ち」で第36回山本周五郎賞と第169回直木賞のダブル受賞を果たす。近著に「青青といく」「めぐる糸」など。

(25)月明りの下、その人影は僧侶

公開日: 更新日:
イラスト・遠藤拓人

〈茜太夫の舞〉

 夢うつつの微睡の中、何処からともなく悲し気な音が響いて来た。遠くから吹く風の音かと思ったが、それが旋律であることに気付き、茜はそっと目を開ける。

 狭い納屋の中には、十人余りの女たちがひしめいていた。その最奥に寝ている女は、先ほどから浅い息を繰り返し… 

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【連載】修羅にうたう

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