著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

“若返り薬”ペプチドの直接投与が米国で大ブーム…今後規制緩和となるか

公開日: 更新日:

 若返りや筋肉増強、けがからの回復に劇的な効果があるとうたわれ、代替医療やウェルネス業界、インフルエンサーの間でブームを巻き起こしている「ペプチド」をめぐり、米国食品医薬品局(FDA)が難しい判断を迫られています。

 ペプチドとは、複数のアミノ酸が短い鎖状につながった化合物の総称です。体内ではホルモンや細胞間の情報伝達など、種類によってさまざまな役割を果たします。アンチエイジング化粧品などに含まれている成分を連想する人も多いでしょう。

 しかし、アメリカでブームになっているペプチドは、筋肉修復、代謝の向上、若返りなどを目的に、注射や点鼻によって体に直接投与されます。7月下旬、FDAの諮問委員会は、安全上の懸念からこれまで使用が制限されていた7種類のペプチドのうち6種類について、薬局が調剤薬の原料として使用できるよう推奨しました。

 しかしFDAの科学者たちは、これらの化合物に関する安全性および有効性のデータが不足していると警告しています。6種類のペプチドのうち最も人気があるのはBPCー157で、人間の胃液の成分をもとに設計された人工の合成ペプチドです。FDAでは、潰瘍性大腸炎役の調剤原料として検討されました。しかし、オンラインやウェルネス市場では、腱や筋肉、関節の損傷を早く回復させる「再生ペプチド」として広く販売されています。

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