「脱腸」は放置してはいけない! 男性の3人に1人が発症…ある日突然激痛、緊急手術のケースも
男性の27~43%(3人に1人)が生涯に発症する病気、それが「脱腸(鼠径部ヘルニア)」だ。年間13万~15万件の手術が行われており、日本で最も件数の多い外科手術とされる。聖路加国際病院消化器・一般外科の嶋田元医長(ヘルニアセンター長)に知っておくべきことを聞いた。
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手術日を決めて病院から帰る途中、激痛に襲われそのまま緊急手術になった──。嶋田医長のもとには、そんな患者もいたという。
「鼠径部ヘルニアは、足の付け根(鼠径部)の腹壁が弱くなり、皮膚の下に腸などの内臓が飛び出してくる病気です。飛び出た腸は通常、横になったり手で押したりするとお腹の中へ戻るのですが、何らかの原因で入り口に挟まって戻らなくなる『嵌頓』を起こすことがあります。入り口で血管ごと締め付けられて血流が止まることがあり、放置すると腸が壊死し、腹膜炎や敗血症を起こして命に関わる状態になります。だからこそ緊急手術が必要となります」
いつ嵌頓が起こるかは、予測がつかず、予防策もない。緊急手術となると、通常の手術(予定手術)と比べて死亡率が高くなり、「予定手術の26倍」という報告もある。


















