著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

糖尿病の薬に「脱毛」のリスクがある? 1万2000人の調査結果を英国医学雑誌で報告

公開日: 更新日:

「GLP-1受容体作動薬」というのは、最近広く使用されている糖尿病の治療薬です。1週間に1回の注射で使用するのが一般的ですが、飲み薬のタイプのものもあります。その特徴はトータルに糖尿病の予後を改善し、低血糖などの副作用が非常に少ないことです。糖尿病の治療薬としての使用が始まってから、体重を減少させる効果のあることが確認され、最近では重症の肥満症の治療薬としても、その使用が行われています。

 基本的には安全性の高い薬ですが、いくつかの副作用や有害事象が報告されています。その中で最近問題となっているもののひとつが、薬の使用による脱毛のリスクです。

 今年のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルという医学誌に、アメリカの大学病院の医療データを解析した研究結果が報告されています。1万2000人を超えるGLP-1受容体作動薬の新規使用者を、他のタイプの糖尿病治療薬の新規使用者と比較して解析したところ、SGLT2阻害剤というタイプの薬と比較して37%、DPP-4阻害剤と比較して68%、脱毛症のリスクがそれぞれ有意に増加していました。

 そのメカニズムはまだ不明ですが、体重減少により毛根への栄養が低下することなどが推測されています。糖尿病や肥満症の治療薬を使用して脱毛が増えたと感じた時には、薬による影響を考えた方がいいかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハム新庄監督「来季続投の6年目突入」に現実味…V逸決定的になる中で注目されるその去就

  2. 2

    永瀬廉のファンミに不満の声…King & Prince分裂後の"集金アイドル"活動とちらつく結婚

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    ソフトバンク山川穂高が“戦力外”へ崖っぷち…3カ月ぶり復帰即スタメンは「最後通告」

  5. 5

    「恫喝暴行&中絶強要」報道のソフトバンク村上泰斗(19) 素質だけなら山本由伸クラスだったのに…

  1. 6

    女優・朝岡実嶺さん15年ぶりに舞台出演「亡き夫はどこかで見守っていると思います」

  2. 7

    「卵」を食べる頻度が高いほど認知症の発症リスクが低くなる

  3. 8

    円急騰でFX大損「逆張り」投資家が死屍累々…今や市場は月間1000兆円規模で世界最大級

  4. 9

    福山雅治「不適切会合」問題ほぼノーダメージでTVジャックのウラ…中居正広氏らとは「次元が違う下ネタ」とは

  5. 10

    板野友美“匂わせ”NY一人旅?反射したガラスに男の姿が…