医学部准教授が医療の視点から解説「医シネマ」孫大輔著

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「医シネマ」孫大輔著

 西川美和監督の映画「ディア・ドクター」の冒頭、老人の臨終間際に研修医が蘇生を試みようとすると、家族が「先生、ありがとうございました」とそれを制止する。診療所の医師は「よう、がんばったな」と故人を優しく抱く。都会とは異なる地域医療のリアリティーが伝わってくる。

 カズオ・イシグロの原作をマーク・ロマネク監督が映画化したのが「わたしを離さないで」。隔絶された寄宿学校で育てられた3人は、臓器提供のために造られたクローン人間で、自己決定権を持たない。臓器提供の「同意」は形式的なものでしかない。

 ほかに黒沢明の「赤ひげ」などの映画を、鳥取大学医学部の准教授が医療の視点から解説する。

 (ナカニシヤ出版 2750円)

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