アフリカから来た男が見た信長「黒い肌のサムライ」吉川永青著

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「黒い肌のサムライ」吉川永青著

 アフリカのモザンビーク島で生まれたヤスフェは、イエズス会の見習い修道士の奴隷として堺にやってきた。馬に乗せられ、堺の町で見せ物扱いされて傷つく。さらに高山右近に連れられ、本能寺で織田信長に謁見した。憂鬱そうな面持ちの信長が、ヤスフェを見つめた。

 ヤスフェは見習い修道士の従者としての契約が終われば自由の身になれると思っていた。ところが信長は自分の小姓にすると言う。織田家では出世は才覚次第であり、ヤスフェは自分に似ていてそばに置く値打ちがあると。世界の裏側から来たヤスフェに、自分が世界の裏側に行くときは案内をせよと命じた。

 アフリカから来た男が見た信長を描く時代小説。

 (集英社 2640円)

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