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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

胃がん&食道がんの2割は術後18カ月でも仕事に復帰できない…京大が研究を公表

公開日: 更新日:

 がんは50代を超えると増え始め、男性の場合、55歳までにがんになる確率は4%程度ですが、65歳では15%ほど、70歳では2割を超えます。

 一方で高齢化が進み、企業は定年を延長していますから、がん患者にとって病気を克服した後の仕事は重要な問題です。

 そんな中、京大などの研究グループは、胃がん食道がんについて、手術を受けた患者さんがいつ仕事に復帰し、どの程度仕事を継続できているかについて前向きに調査しました。この研究結果がこのほどまとまったのです。

 対象は、関西の9医療機関で胃がんまたは食道がんで根治手術を受ける人のうち、診断された時点で就労していた158人。手術前と術後6カ月、12カ月、18カ月の時点で就業状況を調べたところ、124人(78.5%)が術後18カ月時点で就業。仕事に復帰するまでの期間の中央値は、胃がんが30日、食道がんが70日でした。

 術後18カ月の時点で仕事ができていない人は、どんな条件が影響していたのか。それについては術後6カ月時点での食欲低下または経済的困窮、10%以上の体重減少が関係していたそうです。

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