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ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

自民党総裁選というたかが猿山の陣取り合戦に狂奔するマスコミに踊らされてはいけない

公開日: 更新日:

「オズの魔法使い」のオズは最初は大きくて怖い大魔王の姿だが、裏から見ればショボい小男だった。あるいは「アラジン」の悪役ジャファーは国務大臣を務める魔法使いで、魔法の力で自らが王になろうとするがアラジンに阻止される。

 どちらも私には菅総理の姿と重なる。

 官房長官時代から官僚の人事を掌握し飛ばされるという恐怖で官僚を操った。記者会見の言葉も少なくほとんどの質問を遮って答えなかった。

 しかし一国の総理ともなれば、もっと大所高所から国家観を持って政治に当たらねばならないのに、総理になっても手法は同じであった。RPGゲームで言えば、総理は「勇者」であるべきなのに、彼は「魔法使い」のままだったのである。

 なによりも大きな国家観がなかった。日本をどうしたいという野望すらなかった。ひたすら政権維持のための政治に終始した。

 支持率というアドバルーンの空気が抜け始めたら、官僚には効果絶大だった「人事」という魔法が自民党内では全く効かなくなったのである。

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