「掛け声指南」主人公をタイ人にしたのは、日本で働く外国人を愛情持って描けないかと思ったから

公開日: 更新日:

 2002年3月、彦いちは真打ちに昇進する。5人一緒の昇進だった。

「アウトドア活動はずっと続けてまして、長良川でカヌーに乗った際、作家の夢枕獏さんと知り合い、真打ち披露の口上書きに文章を寄せていただきました」

 旅行はアウトドアの一環である。新作仲間の三遊亭白鳥が同行すると、必ず何か面白いことがあるという。

「白鳥さんという人は、無意識に無礼をはたらくんです。その無礼に慣れてしまった自分が嫌なんですが、行った先々で事件が起こる。アフリカの某国へ2人で行くはずだったのが、政情不安で治安が悪いため中止になった。しかたなしに、長崎県の小さな島に変更したら、案の定、民宿の飼い犬の名前が昇太兄さんの名作『愛犬チャッピー』と同じでした(笑)。着いたその日に、そのチャッピーが死んじゃって、葬式に出たのが旅行の始まりだったりして」

 そんな彦いちに、ラジオのリポーターの依頼が舞い込んだ。2006年10月開始の「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ)である。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり