緩い曲作りの向こう側に見えるガタピシし始めた人間関係
『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』(1968年11月22日発売)①
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この2枚組の大作の説明に入る前に、まずは初回から読んでいただいている皆さまに「お疲れさま」と言いたい。
1962年から67年、リバプールの悪ガキがロックンロールバンドとなり、いつの間にか世界の音楽シーンのど真ん中に仁王立ちして、ロックをアートの世界にまで高めた──そんな奇想天外、空前絶後の6年間。
激動とも言える音楽性の変化に、皆さまよく付いて来られました!
と、少々リラックスモードになるのは、今日からのアルバム『ザ・ビートルズ』(バンド名とややこしいので、文中では基本『ホワイト・アルバム』と呼ぶ)が、たいそう「緩い」作品だからだ。
そりゃそうだろう。あれだけ凝りに凝った『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を創り上げたのだ。そろそろ一段落して、もっと緩く、もっと適当に、あと、もっと自分勝手に曲を作りたくなったのだろう。その気分はよく分かる。
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