著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

萩本欽一〈31〉「おっぱいを頬に…」 私だけが「混浴」を許されたストリップ劇場時代の思い出

公開日: 更新日:

 作家増田俊也氏による連載、各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。待望の第2弾は、「視聴率100%男」として昭和のテレビ界を席巻したコメディアンの萩本欽一氏です。

  ◇  ◇  ◇

増田「そういう意味では、萩本さんにとって最初のストリップ劇場『東洋劇場』は大学だったわけですよね。ある意味で」

萩本「ある意味で? とんでもない、まったくその通り。成人の性教育大学。だって女性がみんな裸なんですから」

増田「それはそうですね(笑)」

萩本「ですから私ずーっとね、週刊誌とかで裸の写真が載ってても何の興味もないですからね。修業時代に東洋劇場の舞台裏でいろいろ見てると、むしろ女の子たちが〝欽ちゃん可愛いわね〟なんてて冗談で横に椅子持ってきて、その椅子に乗っかっておっぱいを俺の頬んとこつけてきたりするんです。『ちょっ、ちょっと』って俺はでかい声を出して、『お姉さん、やめ、そういうのやめてください』って言ってたからね。向こうのセクハラにおどけながら生きてきたんだもん。そんな世界にいたんだもの。だからテレビの世界でお尻触らないところがよかったんだね」

増田「何が幸いするかわかりませんけど、すべて何かこう用意されたような」

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