松本人志が大腸がん手術で人工肛門を公表…肛門を温存するISRの適応条件
お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さん(62)が、大腸がんの手術を受けていたことが話題を呼んでいます。報道によると、今年の春に血便が続いたことを不安に思って受診したところ大腸の腫瘍が判明。手術で切除したそうです。
この手術によって一時的に人工肛門を造設していて、不自由な生活だと思いますが、「腸が横っ腹から飛び出ている」と笑いに変えたのはさすがベテラン芸人の話術でしょう。
さて、大腸は結腸と直腸に分かれ、腫瘍ができる割合は大体6対4といわれます。松本さんの腫瘍は、一連の経過から見て直腸がんかもしれません。
肛門に近い直腸は膀胱や生殖器などの臓器が骨盤内の狭い空間に連なっているほか、排尿や性機能などに関係する自律神経も近くを走っているため、直腸がんは結腸がんに比べて手術が難しいといわれます。がんが肛門に近いほど肛門の動きを担う肛門括約筋へのダメージが避けられず、人工肛門になるリスクが高い。亡くなるまで人工肛門を余儀なくされる方もいました。
そんな中、肛門機能を温存する治療法として注目されているのが、括約筋間直腸切除術(ISR)です。実は肛門括約筋には、肛門を囲むように内と外に2層あります。内肛門括約筋にとどまる腫瘍では、腫瘍とともに内肛門括約筋の一部もしくは全部を切除し、外の肛門括約筋を温存することで、肛門機能の温存を図るのです。原則としてISRの適応は肛門から2センチの距離を確保して切除できる場合に限られます。


















